Yomiuri Nippon Symphony Orchestra, Tokyo

Artist Profile

読売日本交響楽団は1962年、日本のオーケストラ音楽の振興と普及のために読売新聞社、日本テレビ放送網、読売テレビ放送のグループ3社を母体に設立された。翌63年にはハチャトゥリアン指揮・コーガンのヴァイオリン独奏で公演を行い、65年にはブリテン〈戦争レクイエム〉を日本初演するなど、設立当初から話題を呼んだ。
歴代常任指揮者を若杉弘、フリューベック・デ・ブルゴス、レークナー、アルブレヒトなど、世界的指揮者が務め、2010年4月、第9代常任指揮者に現代フランスを代表する鬼才シルヴァン・カンブルランが就任した。現在の指揮者陣には首席客演指揮者の下野竜也を始め、桂冠名誉指揮者のスクロヴァチェフスキ、名誉指揮者のロジェストヴェンスキー、テミルカーノフ、名誉客演指揮者の尾高忠明、さらに特別客演指揮者に小林研一郎が名を連ねている。
その一方、創立以来、ストコフスキー、メータ、ヴァント、チェリビダッケ、マゼール、ロストロポーヴィチ、サンティ、ベルティーニ、テミルカーノフ、ホーネック、ゲルギエフといった世界的な巨匠を指揮台に招くとともに、ルービンシュタイン、リヒテル、アルゲリッチ、内田光子、ヨーヨー・マ、五嶋みどりら世界の名だたるソリストと共演を重ねている。
海外では、67年に北米公演、71年から03年にかけて計6回の欧州各国での公演を挙行したほか、96年にタイ、97年に中国を訪問。2000年には日本のオーケストラとして初めてザルツブルク祝祭大劇場のシリーズに出演した。

現在、サントリーホールでの年間11回の定期演奏会を軸に計7シリーズを揃え、最先端のプログラムから聴きやすい名曲プログラムまで、充実した内容で聴衆を魅了している。
社会貢献活動にも積極的に取り組み、各地の病院で入院患者らを対象とした「ハートフル・コンサート」を続けるとともに、11年度からは小中学校での「フレンドシップ・コンサート」も手掛ける。地域の要望を受けて中規模ホールでアンサンブル演奏を行う「サロン・コンサート」も開催、クラシック音楽ファンの拡大に地道な努力を続けている。68年、ペンデレツキ「ルカ受難曲」(若杉弘指揮)の日本初演が芸術祭賞に輝いたのを始め受賞歴多数。
定期演奏会などの様子は日本テレビ「読響シンフォニックライブ」で放送されているほか、インターネットの「日テレオンデマンド」でも動画配信されている。