Japan Philharmonic Orchestra

03/02/18 (Fri)  Open Time 18:20 / Play Start 19:00
03/03/18 (Sat)  Open Time 13:00 / Play Start 14:00
Suntory Hall (Tokyo) map

Japan Philharmonic Orchestra / 698th Tokyo Subscription Concerts

Japan Philharmonic Orchestra
Conductor: SHIMONO Tatsuya
Violoncello: Luigi PIOVANO


Suppé
“Dichter und Bauer” Overture

Yon
Concerto for Violoncello and Orchestra

Macmillan
The Confession of Isobel Gowdie

Bruckner (Arr. by Skrowaczewski)
“Adagio” from Streichquintett in F-major WAB 112


常に音楽の可能性を求める指揮者下野竜也が繰り出す、壮絶なる時空を超えた物語

日本フィルはラザレフとのロシア、インキネンとのシベリウスおよびドイツ音楽といった取り組みの一方で、邦人作品の演奏にも積極的に取り組んでいます。「日本フィル・シリーズ」の再演や初演、2016年度の芸術祭大賞に輝いた柴田南雄作品特集公演等が近年の好例と言えるでしょう。いずれも日本のオーケストラならではの共感に溢れた演奏で、高い評価を受けております。
今後は日本のみならずアジア地域にも視点を拡げ、優れたオーケストラ作品の紹介に努めたいと考えます。その意味では今回のユンのチェロ協奏曲はその先駆けでと言えるでしょう。当公演では壮絶なドラマと祈り・浄化がテーマ。チェロの活躍が目立つ愉しい《詩人と農夫》からはじまり、同じチェロが悶え苦しむユンの協奏曲へ。後半もマクミランによる黙示録的な重さと暗さを伴った作品で始まり、最後はブルックナーによる崇高な世界への昇華となる一連の流れ。まさに下野竜也面目躍如といった趣の練り上げられたプログラミングです。単なる現代音楽の紹介ではなく、物語性のある文脈に連ねることで、ある種の一般的な意味での「わかりやすさ」を演出ししたいと考えています。
これまでも下野とは「日本フィル・シリーズ」のみで構成された定期演奏会を2回設けるなど、我々の指揮者陣とは全く異なったスタイルを貫いてきました。今回も彼にしか考えることのできない、時代(ロマン派から現代)や地域(アジアと西欧)を飛び越えた大変ユニークかつ含蓄に満ちた構成となっています。


S¥8,000 A¥6,500 B¥6,000 C¥5,000
P¥4,000 Ys(25歳以下)¥1,500

主催者HP http://www.japanphil.or.jp/concert/21740